あなたは人間関係で辛い環境に置かれていませんか。
誰かに暴言を吐かれたり、暴力を振るわれたり・・・・
しかもそんな状況がずっと続いている・・・
それが身内であるならばこんなにつらいことはありません。
私達50代の親世代はすでに80代に突入し、その親が認知症などで言動がおかしい、
暴言を吐く、時には暴力を振るうなどがあり、そのような介護の真っ最中にいて
にっちもさっちもいかなくなっている人も少なくないのではと思います。
他にも家族の中に非常に素行の悪い人がいて、そのせいで心が疲弊し自分の生活自体が荒れ、
どうにもしようがなくなっていく・・・
また周りにアルコール中毒や薬物に手を染め、苦しめられている人もいるかもしれません。
何も人間関係だけでなく、他にも世の中には自分を苦しめる様々な事柄が起こります。
また自分自身が周りの人たちを傷つける存在になる可能性だっていつでもあるのです。
私自身、20代の終わりから30代前半にかけて精神病のため、借金や家族への暴力、
暴言を繰り返し、他人にも難癖をつけるような時期がありました。
当時、私と対峙した家族や友人などがどんなにか心を痛めたかと考えると、今は
後悔しかありません。
ですが、その時の私は大量の安定剤を服用し、妄想などもありそのような生き方しかで
きなかったのです。
このように認知症などの介護や人間関係などで厳しい立場に置かれ、立ち行かなくなった
人はどのように考え行動すれば良いのでしょう。
ポイントを2つ紹介します。
仏教の教えに次のような言葉があります。
悪を離れ善をなし心を清らかに保つ
これは悪しきことから離れ、良いことをし、心を清らかに保つ、と言葉通りの意味になります。
この言葉は簡単なように聞こえますが、実際に実践するのは非常に難しいことです。
悪しきこと・・・・人間に「苦」をもたらす行いのこと。自分がこれをするのも、
自分が受けるのも良くないことです。
心を清らかに保つ・・・心をできるだけ穏やかに自分の生活を整えていくこと。
例えば私の友人にも、認知症の親の介護をしていて、一生懸命親に尽くしているのに、
体が不自由なこと、思い通りにいかないことを「お前は何をやっているのだ!!」
「もっとしっかりとしろ!!」と介護してくれている友人を罵倒し、汚い言葉を投げかけ、
挙句の果てに暴力をふるってくるのだそうです。
介護している友人からするとこれほど悔しい、情けない、悲しいことはありません。
親の為に尽くしているのに、その挙句親から厳しく罵られるそうです。
やってられない気持ちになるのは当然です。
このことを例に考えた時、仏教的にも2つのことを考えるべきと言えるでしょう。
悪を離れ善をなし心を清らかに保つ
この仏教の言葉に、この友人もさぞ勇気づけられたことでしょう。
このように仏教の言葉にはたくさんの心に染みるものがあります。
これからもいろいろな日常に沿った仏教言葉を紹介していきたいと
思います。
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