この記事を読んでくれている人は、パートナーと喧嘩が多く一旦は仲直りするものの、しばらくするとまた同じような喧嘩を繰り返している・・・そんな疲れ果てた人が多いのではないでしょうか。
結論で言うと同じような理由で喧嘩をしてしまうのは、大概お互いの性格や行動習慣の違いによるところが大きく改善が難しいため、最終的には別れるしかないと思います。
性格のほか、生まれ育った環境によってその人の行動習慣や思考パターンが決まりますので、この相手の行動習慣や思考が自分と違っていると喧嘩に発展します。
相手の「性格」や「行動習慣」「思考」・・・変えられる(変わる)と思いますか。
その人が生まれ持った性格や長年に亘り染みついた行動習慣や思考パターンは絶対に変えられません。
そんな相手がいつか変わってくれることを期待したり、変えようと努力するのは、時間の無駄。さっさと別れて次の事を考えた方が賢明でしょう。
それでも相手と一緒に居る何らかのメリットがあり、夫婦関係を続けたいと考えるなら残された唯一の方法は「自分が変わる」です。
相手が変わるのは難しい・・・でも自分を変えるのも同じよう難しい・・・
正確に言うと「自分の考え方を変える」のです。今まで「相手を許せない」と意地になっていた考え方を「相手を許す」という考え方に変えるのです。
ではどのようにしたら自分の考え方を変えられるのか考えていきたいと思います。
ただし簡単ではないですよ・・・
自分を変えることのメリット
相手の事でいらいらしたり、許せない思いを抱えて続けていると、あなた自身にストレスがかかり、そんな状態が続くと精神的な疾患に繋がってしまうかもしれません。
ストレスが積み重なっている状況というのは、刃物で自分の心を傷つけているのと同じなのです。
自分を変えることで夫婦間の喧嘩を減らし、しなやかに生きていくことは何よりも自分自身を守り自分の心と体の健やかさを保つことに繋がります。
つまり【自分を変える】ことは、自分の心や体を守り、健やかに生きることが出来るメリットがあるのです。
自分(の考え方)を変えるポイント
そうは言っても自分を変えるのは相手を変えるのと同じくらい難しいと書きました。
あなたも自分を変えるために努力し、一時は変わった気になってもまたいつもの自分に戻っている・・・そんな経験はありませんか。
でも変わる努力をしなければ状況は全く変わらず、ストレスがかかり続け苦しい思いが続いてしまいます。
ではどのように自分(の考え方)を変えたら良いのか、そのヒントを考えてみたいと思います。
ポイント1 自分の価値観と相手の価値観は違うと認識する
あなたの価値観と相手の価値観が一緒とは限りません。
むしろ違うことの方が多いのではないでしょうか。だからこそ惹かれ合う部分もあったと思います。
まずは相手とは価値観が違う、性格や行動習慣、思考も違う、全く別の人格であることを強く認識しましょう。
ポイント2 ただ事実だけを見つめる
相手が自分と違う人格である、と認識した後は、相手の行動や発言をただ傍観するという訓練をしてみましょう。
相手の言動の事実だけを見つめて極力感情を入れない、良いか悪いかの判断をしないということです。
まさにマインドフルネスの世界で、なかなか難しいことでもあります。
しかし訓練次第ではできるようになります。
このように相手の事を受け流すことが出来れば、かなりストレスが軽減されるようになります。
マインドフルネスについては最後の「まとめ」で瞑想アプリを紹介しています。
ポイント3 相手の一部分だけを見ていると考える
認知行動療法でいう「部分的焦点付け」と言われるもので、今あなたが見ている相手の言動は、多面的な相手のたった一部分のみを見ていると認識することです。
実際にそうなのではないでしょうか。あなたにとって不快な言動をする一面もあれば、相手には良い部分もきっとあるはずです。
人間は0か100かの生き物ではなく、悪いところもあれば良いところもあるグレーな生き物です。
もう一度相手の良い点がないかを考えてみましょう。
このように相手の違う部分にも焦点を当ててみるのも「好き」とまではいかなくても「嫌いでなくなった」という気持ちになるのに有効です。
ポイント4 期待しない
これもよく言われることです。期待しなければ相手から嬉しいことを言われたりするとラッキーと思えます。
相手から良いことを期待しない。期待するから違う結果になった時に失望したり、落ち込んだり、怒ったりするのです。
これは対人関係だけでなく、他の場面でも役立つ考え方です。
相手が時間通りに来ない、何かの抽選を引いた時、メールの返信が来ない・・・これらも期待しなければ結果がどうあれ気になりません。
ポイント5 相手の状況も理解しようと努める
例えば相手からキツイ事を言われたり、何かが原因で揉めたりした時、その時の相手の状況を少し考える余裕を持つことで喧嘩に発展しない場合があります。
「きっとこの人も辛いんだ」などと思えれば歩み寄る事も出来るでしょうし、我慢も出来るかもしれません。
喧嘩になりそうな時は、相手と同じ土俵にのらず一歩引いて相手の状況を理解しようと努めてみましょう。
ポイント6 相手に負のレッテルを貼っていないか
認知の歪みの思考くせの一つとして「レッテル貼り」というのがあります。
これまでの関係から相手に「嫌な奴」「性格が合わない」などすでにそのようなレッテルを貼ってしまっていませんか。
そのような見方が定着すると、柔軟に相手を見ることが難しくなってしまいます。
なかなか難しいですが、そんなレッテルを一旦リセットして、もう一度相手をクリアに見るようにすることも関係改善には有効です。
まとめ
夫婦喧嘩で同じことを繰り返すのは、お互いが自分の考えや信念、やり方にこだわり続けていることが原因です。そのこだわりが違うことで喧嘩に発展します。
あなたのこだわりは本当にこだわる必要のあるものなのか、もう一度考え直しても良いかもしれません。
また別れるという選択肢を選ぶことが出来ない場合は、「自分を変える(考え方を変える)」という方法しか残されていません。
先述のポイントを見つめ直し、相手を変えるのではなく「自分を変える(考え方を変える)」努力をする。
ただ「自分を変える(考え方を変える)」と言ってもすぐに出来る事ではなく、日々の訓練が必要です。
その為に私が利用しているのが「瞑想」。瞑想は柔軟な考え方をするのに有効な手段です。
今ではガイド付きの瞑想アプリも開発されており、このようなスマホでできるアプリを使うと誰でも取り組みやすく続けやすくなります。
瞑想で「ただ受け流す」「今に集中する」力を身につけることで、夫婦喧嘩も改善し、相手の見方にも変化が現れます。
私も下の瞑想アプリを利用して日々「受け流す」「今に集中する」訓練をしています。
冒頭でも書きましたが、「自分を変える(考え方を変える)」のは簡単なことではありません。
しかしこのまま関係を継続したいなら日々、現状や相手を受け入れられるようメンタルを鍛えていくしかありません。
コメント