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死ぬのが怖くて寝れない人へ。死ぬよりも怖いこと・・・仏教の教えとは?

人生

あなたは死ぬのが怖いですか?
私はこの年齢になり、残り人生を考えた時、死が近づきつつあることを日々実感しています。
病気のリスクも年々高まりますし、「死」を考えた時、とても怖いです。
自分が「無」になる恐怖・・・

私と同じように感じている人もきっと多いはず。

では仏教的にはこのような事をどのように捉えているのでしょうか。

仏教の基本的な教えに「生老病死」(四苦)というものがあります。

この教えを通して「死の恐怖」について考えていきましょう。

生老病死とは

人生で避けて通れない根源的な苦しみを言います。
生老病死、四つの苦しみで「四苦」です。


生・・・生きていればいろんな苦悩があります。例えば病気になったり、けがをしたり。
苦しいことや辛いこと、悔しいことや寂しいこと・・・
生きる上での様々な苦しみが訪れます。これが「生」です。

老・・・老いるということ。どんなに若くいたいと思っても、必ず年を取るし、年を取ると
体にもガタがきて頭の回転も鈍くなる。
周囲の環境も変わり、これまで頼りにされていたのに、逆に人に頼らないといけなくなる
かもしれません。そんな時には一抹の寂しさを感じるかもしれません。
いろいろな意味で可能性も限られてきます。
これが「老」です。

病・・・生きていればいろいろな病気に罹ります。小さな病気から大きな病気まで。
どんな人もこのような病気を避けて通れません。

死・・・最後は死です。これは言うまでもありません。

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生老病死は自然な現象

この生老病死というのは古今東西問わずどの人にとっても、当たり前に訪れる自然現象
です。
全て避けて通れないことですが、なかなか私たちはこの現象を直視できません。
お釈迦様はこの四苦という現実をしっかりと見つめなさい、と言われています。

特に「死」について私自身、これまで余り意識することも少なかったのですが、50歳を
超え、周りの知り合いで亡くなる方がいたり、最近兄が亡くなったこともあり、「死」を
身近なこととして感じるようになりました。
何かのきっかけがないとなかなか普段は「死」を意識しないのかもしれません。

特に現代では「死」を忌み嫌う傾向があり、結果「死」が表に出てくることが少なくなり、
私たちは「死」について意識しにくい環境にあると言えます。

しかしお坊さんなど葬儀など「死」の場面に立ち会う機会の多い人は、死ぬというのは
何も特別なことではない、自然なことなのだと思えるようです。

死は怖いものなのか

では死は本当に怖いものなのでしょうか。
今生きている人の中で死を経験した人は一人もいません。
その意味では死が怖い、というのは想像の範疇でしかありません。

臨死体験をした人は、死のイメージが出来るのかもしれません。
けれども臨死体験で見たものが死後の世界なのかどうか確証はありません。

いずれにしても死は誰にでも訪れる当たり前の現象。
これまでの人類は全て死んできましたし、死ぬことでに現在に生きる私達に
生きる場所を与えてくれました。
私達も死ぬことで次の世代に生きる場所を作っていかなければなりません。

そう考えると怖いという気持ちはありながら、死ぬというのは生きている者の
責務ではないかと思ったりします。

死というものは恐れるものではない、皆に訪れるものなのだ!、また死ぬことより
もっと恐れなければならないことがあるんだよ、とおっしゃっているのがお釈迦様
の教えでもあります。

死ぬことよりも怖いこと

では死ぬことよりも怖いこととは何でしょうか。
恐れなければならないこととは?

それは「ちゃんと生きなかったこと」です。
この死ぬということは必ずしも年を取った順番から訪れる訳ではありません。
若くても、赤ちゃんでも、その時がくれば逝きます。
人間だけではありません。動物もすべて死んでいきます。
この地球上に毎日たくさんの新しい命が生まれるのと同じように、たくさんの命が死んで
いきます。

死というのは生まれることと同じように自然なことなのです。
生まれることは喜ばしいことで、死ぬことは忌み嫌うというのは違うのです。
だから死というのは恐れることではない、という事を正面から見据えたのであれば、
本当に怖がらなければならないことが見えてきます。

それは何か・・・ちゃんと生きなかったことなのです。

やらなければならないのにまだしていないこと、例えば行きたいところに行っていな
いとか、会いたい人に会っていないとか、謝らないといけない人に謝っていないとか、
やりたいことをやっていないとか・・・そんな様々な後悔が死ぬ時には思い巡るそう
です。

どんなに生きてもそんな後悔を持って死んでいく人はたくさんいます。
生きていれば出来ることも死んでしまったらできなくなるのです。
死ぬ間際でなくても、体が動かなくなったりしたら出来なくなることもたくさんあり
ます。

死ぬことは恐れることではない、死ぬ時にたくさんの後悔を持って死ぬことを恐れな
ければならない。
つまりなすべきことがあるのにしないで生きている、そんなちゃんと生きない、という
ことを一番恐れなければならないのです。

もう一度考えなければならないことは日々たくさんの命が亡くなっていること。
オギャーと生まれたらいつかは死ぬ、これは自然のこと。
この現実は決して忌み嫌うことではなく当たり前のことなのです。

まとめ
死ぬことは怖いことではない。
死は忌み嫌うものでもない。
死は生まれることと同じように自然な現象である。
では本当に怖いことは何か。

それはたくさんの後悔を持って死ぬことである。
その後悔を減らす為には、「今をしっかりちゃんと生きる」ということである。
今すべきことをしないで生きるという事を一番恐れなければならない。

死におびえている暇があったら、今日やらなければならないこと、したいことを
精一杯することである。


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いつの間にか歳取ってしまいました!

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